ネパールでは、「早すぎる結婚」が
法律で禁止されていました。
しかし実際は、農村部で暮らす52%もの女性が
18歳未満で結婚させられ※1、
そのなかには10歳よりも小さな女の子も大勢いました。
結婚について、女の子の意見は求められません。
それがこの地域の「常識」だからです。
- ※1 出典:Nepal Multiple Indicator Cluster Survey (UNICEF, 2014)
プラン・インターナショナルの活動にご協力をお願いします。
途上国の多くの国では、女の子の価値は低い。
病気になっても後回しにされる。
10代の幼い年齢で結婚させられ、
妊娠・出産や暴力で命の危険にさらされる。
虐げられ、自分の意見すら言えない。
支援を始めてみて知ったのは、
想像を超える現実だった。
私がもしその国に生まれたら、
女の子で良かったと思える瞬間はあるのだろうか。
この現状を変えるには、どうすればいいのだろう。
その国を想う。そこに住む人々を想う。
遠かった国が近づいていく。
そうか、支援って世界と繋がることなんだ。
「女の子だから」。
ただそれだけの理由で途上国の女の子たちは、
いま、この瞬間も虐げられ、
命の危険にさらされています。
問題の解決に必要なのは、
女の子の環境とポジションを変えること。
そのためのプランを一緒に考え、
寄り添いながらプロセスを後押しします。
ときには政府や自治体と連携しながら
子どもだけでなく周囲の大人たちにも働きかけ、
地域全体に変化をもたらしていきます。
ネパールでは、「早すぎる結婚」が
法律で禁止されていました。
しかし実際は、農村部で暮らす52%もの女性が
18歳未満で結婚させられ※1、
そのなかには10歳よりも小さな女の子も大勢いました。
結婚について、女の子の意見は求められません。
それがこの地域の「常識」だからです。
心も身体もまだ幼い年齢での結婚・妊娠は、
教育だけでなく命を失う危険があることを
彼女たちは知りません。
自分たちを取り巻いている問題に気づき、
自ら声を上げられるようになることが必要です。
プランは、ネパールのバンケ地域で
女の子たちが集まって話し合い、さまざまな活動を
行うための「女の子クラブ」を結成しました。
プランのスタッフは女の子たちに寄り添いながら、
ときには学びの場を作って彼女たちを支え続けました。
女の子たちは「早すぎる結婚」が
心身にどんなに悪影響を及ぼすか学びました。
「自分にも何かができる」ことを知りました。
そして、自分が変わることで
周囲が変わっていくことを初めて知りました。
プロジェクトの最後の年、
1600人以上の女の子が活動に参加しました。
プランとともに行ったさまざまなアプローチで、
地域全体の意識が変わり始めました。
「早すぎる結婚」はもう当たり前ではありません。
女の子クラブ代表のプーナムさんは言います。
「女の子クラブに参加して私の人生は一変しました。
自分に誇りを持てるようになったのです!」
女の子が変わることで、
地域を、世界を、変えていく。
大きな可能性を秘めた支援方法です。
教育・生計の向上・子どもの保護など、
さまざまな分野での改善を目指して
多面的に地域開発を行っています。
後回しにされがちな女の子の意見や
潜在能力が生かされるように配慮しつつ、
住民自身が自立できるように促します。
18歳までの女の子(チャイルド。男の子も可)
ひとりと手紙のやりとりをすることができます。
写真つきの成長記録や手紙を通じて、ひとりの女の子の成長を見守ることができます。また彼女の生活の変化や地域の変化を知ることで支援の成果を実感できます。*チャイルドとは地域を代表する子どものことです。
具体的な問題の解決に焦点をあてた、
支援方法もあります。
「女の子だから」というだけの理由で差別や偏見を受け、
有害な慣習の犠牲になる女の子たちを守る
さまざまなプロジェクトを実施しています。※チャイルドとの交流はできません。
プラン・インターナショナル・ジャパンへの寄付金は、「寄付金控除」の対象となります。最大約4割が所得税より還付されます。
後回しにされがちな女の子の意見を取り入れながら、
地域の住民たちと話し合いを重ね、
問題解決に向けたさまざまな開発支援プロジェクトに
長期的に取り組んでいます。
継続的な支援はさまざまなプロジェクトの実施を可能にします。
女の子たちの環境に変化をもたらし、人生を大きく変えていきます。
女の子が1年長く初等教育を受けると、その子が将来得る収入が約11%増加。※2
すべての女性が中等教育を修了すれば、5歳未満児の死亡率は約49%減り、1年でおよそ300万人の命を救える。※3
マラウイでは、女性が教育を受け、男性と同じように農作業の決定に参加できた場合、収穫高が約7.3%向上。※4
女の子の早すぎる結婚を10%減らせば、妊産婦死亡率は70%減る。※5
若くして結婚したマヤは、義理の両親に許してもらえず、学校を辞めてしまいました。マヤは「教育を受けることは、すべての始まり。これで自分の夢はもう叶わない」と将来を不安に思っていました。そんな時、村にやってきたプランのボランティアグループは、夫や彼の両親を説得。その結果、マヤは再び学校に通い、夢のために学び始めています。
父が亡くなったことで貧しくなり、学校を退学。さらには違う国に送られ働くことになりましたが、過酷な労働環境に耐えられず逃げ出してきたアニッサ。その時に出会ったプランのプロジェクトで織物の勉強を開始。今では織物の技術を習得し、ふるさとで収入を得ることができています。
有働由美子さん
角田光代さん
サヘル・ローズさん
増田明美さん
森星さん
やくみつるさん
2022年の実績/50音順で掲載
こちらは一例です。さまざまな企業の皆さまから
ご支援を頂戴しています。
家族の名前(子どもの名前など)での寄付はできる?
はい。寄付者の名前は寄付の引き落とし口座名とは別に登録できます。税制上の優遇措置を受けるための領収証明書も登録とは別の名義で発行が可能です。
寄付金はどのように使われていますか?
国内での事務局経費を差し引いて、現地プロジェクト等の実施に役立てています。
皆さまから支援いただいた寄付金のうち、約8割は各活動で実施されているプロジェクト等に、約2割は現地の活動を支えるための費用(管理費や支援募集活動等)に役立てられています。寄付金の使われ方は、毎年支援者の皆さまにお送りする「年次報告書」、機関誌「プラン・ニュース」、ウェブサイト、メールマガジン、Facebookなどで随時ご報告しています。
将来、寄付をすることが難しくなったら?
事務局にご連絡ください。支援の中止も再開も、いつでも可能です。
女の子が教育を受けることへの理解促進、暴力や差別のない学校づくり、出産や結婚による途中退学者の復学支援や非公式教育などを行います。
自立するための経済力が持てるように、就職や起業に必要な技術の習得のほか、リーダーシップや自尊感情を高めるための教育も行います。
貧しさから女の子の医療費は後回しになりがち。栄養や衛生状態の改善、小児疾患への取り組みを行い、女の子が健康に成長できるようにサポートします。
学校での性教育の実施、月経の衛生管理、早すぎる結婚・出産や女性性器切除など心と身体を傷つける慣習の根絶、性感染症予防ための意識啓発活動を実施します。
水汲みなどの重労働は女の子の仕事。井戸の建設などにより水汲みの負担自体を軽減させるほか、家事労働を男女で分担するための啓発活動も行います。
家庭内暴力、性暴力、人身売買などから守るための保護システムの確立や啓発のためのイベント・キャンペーン、個別カウンセリングなどを実施します。
自然災害や治安悪化、紛争などの状況下で、暴力や人身売買の対象になりやすい女の子を守り、女の子のニーズに配慮した支援を行います。
女の子の意見が尊重されるよう、女の子のリーダーを育成。家庭や地域の意思決定への参加、メディアへの情報発信などをサポートします。